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特別清算指数SQについて
SQ って何?いまさら聞けない~という方のために簡単にまとめます。
SQ(特別清算指数)とはSpecial Quotationの略。「日経225先物」や「TOPIX先物」などの株価指数先物取引の決済期日で決済するための清算価格(指数)のことを言います。
まだ、少し表現が固いですね。ザックリ簡単に言うと、先物の価格には「賞味期限」があって、その期限までしか「食べられない」=「取引できない」のです。
例えば、日経先物ミニでは限月(げんげつ)といって、1か月単位で商品が分かれています。
1月限(がつぎり)~12月限(がつぎり)という具合です。
この取引最終日がSQと思ってもらうといいと思います。最終日には必ず決済(反対売買)しないといけないので、区切りとなる価格が必要になりますよね。
それがSQ値だとザックリ理解してもらえたら大丈夫だと思います。
SQ日は、大体その月の第2金曜日です。正確なスケジュールは、証券会社のWEBで確認できますよ!
「SQ いつ?」などで検索してみてくださいね。
で、一般的に多く取引されるのが、3の倍数である「3月限」「6月限」「9月限」「12月限」
この3の倍数の月のSQを「メジャーSQ」
それ以外の月のSQを「マイナーSQ」
と呼んでいます。
日経先物は、3の倍数の月すなわち「3月限」「6月限」「9月限」「12月限」の4種類の商品が販売されています。
だから3の倍数の月のSQ=メジャーSQは、より注目度が高いのですね!
SQ値の算出方法について
「SQ値」は日経225構成銘柄の始値(はじめね)を元に算出しますが、「日経平均株価」の始値とは異なります。
「日経平均株価」の始値は、9時0分15秒の時点で日経225構成銘柄の始値を元に算出しますが、すべての銘柄がこの時点までに寄り付くとは限りません。その場合には気配値等を用いて算出します。
一方「SQ値」は、日経225構成銘柄がすべて寄り付いた後に算出するため、必ずしも前場の開始直後に確定するとは限らず、場合によっては後場に確定する可能性があります。また「日経平均株価」の値と乖離してしまうこともあります。
すべての銘柄が寄り付いたら、それぞれの銘柄の始値を用いて「日経平均株価」と同じ計算方法によって「SQ値」を算出します。
ちょっとややこしいですが、上記の様に「日経平均株価指数」と「SQ値」は、おなじ225銘柄で計算して数字を出すのですが、算出方法がちょっとだけ異なるのです。
日々の取引の板を見ると、9時を過ぎても寄り付いていない銘柄。よく見かけますよね!
日経平均株価の場合は、すべての225銘柄が寄りついていなくても、その時点での「みなし価格」で計算するのですね。
でもSQ値は、先物取引の「最終価格」になるわけですから「正確な数字」でないといけません。
だから、225銘柄全部が寄りついた後でないと数値がでないのですね。
そのためSQ値が発表される日は、異なる数値である「日経平均株価」と「SQ値」にズレが生じるのです。
幻のSQとは
株取引をしていると「幻のSQ」という言葉を耳にする機会が多いと思いますので、簡単に説明しておきますね!
上に残す「幻のSQ」
SQ値の方が日経平均株価より高い状態で、1日を通してSQ値を上回ることができなかった場合。
今後の相場が弱くなる可能性として捉えられます。
下に残す「幻のSQ」
日経平均株価の方がSQ値より高い状態で、1日を通してSQ値を下回る事はなかった場合。
今後の相場が強くなる可能性として捉えられます。
SQにまつわるアノマリー
よく耳にするSQアノマリーには、次のようなものがあります。
メジャーSQの日は日経平均が上がりやすい
あくまで傾向ですので、しっかりと検証が必要ですが、頭の隅に入れておくと良いことがあるかもしれませんね!
その月の日経平均の流れを見て、前の日の引けに連動する銘柄を買っておいて、SQ日に動きを見て売る!という戦略も取れるかもしれません。
マイナーSQがある週(月~金)は日経平均が下がりやすい
このアノマリーを使うなら、SQがある前の週の金曜日に保有銘柄を一旦手じまいする。
あるいは、ヘッジで「日経先物を売る」「オプションのプットを買う」「インバースを買う」などの戦略も考えられますね。
今回のまとめ
「日経平均先物の特別清算指数SQを簡単に理解する」をまとめていきます。
SQには、メジャーSQとマイナーSQがあります。3の倍数の月は、日経先物の商品設定がされていて取引量も多いため、特に注目されています。
算出されたSQ値を元に必ず決済が行われるため、様々な思惑が絡んできます。だから、「SQの週は相場が荒れやすい」「SQ週の魔の水曜日」などというアノマリーも耳にすることになります。
しっかりと検証して自身のトレードに活用していきたいですね!