個人投資家の多くは、小型株を取引きします。それは、少ない資金量で購入できる銘柄が多く、値動きもいいからです。
多分、株を始めたばかりの方は、東証1部の名前をよく聞くメジャーな企業の株の購入からスタートすることが多いと思います。(私はそうでした~)
でも、東証一部の時価総額が大きな株は、値動きがあまりなくて、だんだんとつまらなく感じてしまうのですね。
配当金や優待を狙った投資であれば、値動きはさほど気にならないのですが、そういった投資は、ある程度のまとまった資金で行わないとリターンがあまりありません。
だから株の売却益(キャピタルゲイン)をねらうように、多くの個人投資家はなると思います。
始めは有名な企業の株で取引を行うのですが、売買に慣れてくると、値動きの良い株が魅力的に見えてくるのですね。
すると、聞いたこともない会社の株を買うことに対する抵抗が徐々になくなり、マザーズ銘柄を取り扱うようになってきます。多分。。。私が昔そうだったので・・・
今回は、マザーズ銘柄を買った後に気を付けることを、これから株を本格的にスタートする方向けに書いていきたいと思います。
もし宜しければ読んでみてくださいね!
目次
マザーズ銘柄は値動きが軽いので要注意!
気を付けてほしいのは、コレですね。値動きが軽い!
値動きを期待して買っているのです。だから、そんなこと言われなくても分かっているよ!と思いますよね。
そうなんです。分かっているんです。でも分かっているのに忘れてしまう。株取引をしていると利益や損失にとらわれて、分かっているはずのことを忘れてしまうことがあるのです。
値上がりを期待して買うときは分かっている
株を買うときは、誰でも値上がりを期待して買います。マザーズ銘柄を選んだのは、短期間での上昇を期待したからです。
ですから、この時は値動きが激しくリスクが高い銘柄だ!ということは分かっています。
でも、買った後に自分の思惑が当たって含み益がどんどん増えていくと、なぜだか同じように大きく下がることがあることを忘れてしまいがちになってしまうのです。
特に株を初めて間もないころは、いつまでも上がり続けていくような、そんな錯覚を抱いてしまいます。
上昇が続いて含み益を抱えた状態が、当たり前に感じてくると、もちろん多少の下落は想定するのですが、意識が希薄になってしまうのですね。
で、忘れたころに下落に巻き込まれる。経験者は語る!ですから間違いありません(笑)なんど枕を濡らしたことか・・・
最近のマザーズの大幅上昇に警戒
数日前からこのブログで、今のマザーズの上昇力の強さに対する違和感を書いてきたのですが、今日は場中にこんなツイートをしました。
マザース上昇銘柄の
動きが気になる。— scut@テンバガーブログ (@scut101) April 21, 2020
監視しているマザーズの動きの風向きが変わったように感じていたところ、他の方のツイッター情報で、4493サイバーセキュリティクラウドに
大きな売りが出ていることに気が付きます。
(ツイッターでいつも有益な情報を流してくれる皆さん。ありがとうございます!)
4493
サイバーセキュリティクラウド直近IPOでご覧のように
値を飛ばしていたのですが、
下落が始まっています。調べると現時点でマザーズの
時価総額10位ということはマザーズ指数に
与えるインパクトがありますね。この辺りもブログの記事に
してみたいと思います。 https://t.co/RyPqw9O9cw pic.twitter.com/gao5WtsXsH— scut@テンバガーブログ (@scut101) April 21, 2020
直近IPO株で、上場時に人気があったのは知っていたのですが、さっそく見てみるとびっくりするくらい株価が上がっていました。
調べてみるとマザーズの時価総額ランキング10位に入っているのです!
マザーズ指数の算出方法
今回、お伝えしたいことは、マザーズ指数の算出方法にあります。
マザーズ指数は、時価総額加重型で算出されています。
時価総額加重型とは、マザーズ上場銘柄の時価総額(=株価×発行済株式数)の合計額を、基準日での時価総額の合計額で割って算出する方法です。
つまり、その株の時価総額が大きいほど、マザーズ指数の変動に与える影響が大きくなるのですね。
ということは、マザーズの時価総額が大きな銘柄の株価が上がれば、指数も大きく上がり、下がれば指数も下がるということになります。
2019年1月の事例
今からほんの1年数か月前、2019年1月の東証マザーズの時価総額ランキングを表にしてみました。
わずか1年ちょっとで、顔ぶれがずいぶんと違いますよね。
この時の時価総額1位は、4592サンバイオだったのですが、2019年2月からサンバイオの急落が起こります。
当時、マザーズの時価総額1位の銘柄だった訳ですから、マザーズ指数に与える影響も大きかったのですね。同じ時期のマザーズ指数のチャートです。
呼応するように指数も大きく下げていることが見て分かると思います。
マザーズ指数が下がるということは、マザーズに上場している多くの銘柄の株価が下落するということを意味します。
だから、あなたがマザーズ銘柄を保有している場合、その株価にも影響が出る可能性があるのです。
本日の事例
ここでもう一度、今日の10:40時点の「サイバーセキュリティクラウド」のチャート見てみましょう。
4493の日足チャートの左下にある小さなチャートは、マザーズ指数のチャートです。
10:40 ストップ安になった直後の時点では、寄り付きからの下落から少し戻して横ばいの状態です。752ポイントくらいですね。
※直近IPO銘柄は、指数に組み込まれるまでに期間があります。
今回の4493は、例としてお考え下さい。
ただし、投資家の心理面に与える影響は、充分にあると思います。
※IPO銘柄は上場日の翌月末に指数に入る
※4493の場合は、4月30日。要チェックですね。
次に14:50のチャートです。
マザーズ指数は、その後大きく下落しているのが分かると思います。
このように、マザーズ指数にインパクトを与える時価総額の大きな株価の下落を察知した時は、その他のマザーズ銘柄にも影響が出ることを考慮して、早めの対応をとることも出来ますよね。
マザース銘柄の中でも、値動きの激しい株を保有しているときは、このことにも特に注意して下さいね。
45000円が一気に31000円になってしまうこともあるのです。
100株持っているだけで・・・
考えただけで怖いですよね。
初心者の方には、知識として是非知っておいて頂けたらと思います。