先週、外出自粛要請が39県で解除された日本ですが、アメリカから気になるニュースが入ってきました。
【新型コロナ】テキサス州で感染者数急増
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-13/QAA237DWRGG601
2週間前に経済活動を再開したテキサス州。5月14日のコロナウイルス新規感染者数が1448人と過去最大の数になったというニュースです。
記事にもありますが、テキサス州は全米で2番目に人口が多い州。
外出自粛要請が解除されたばかりの日本には、良くない情報かもしれません。
現在の相場は、コロナショックによる大幅下落の後、株価を戻している最中です。この戻りは、実体経済を反映しているものではなく、あくまで経済の回復期待を表した株価であると思われます。
今の株価の上昇を支えている期待は、
- ロックダウン解除による経済の回復
- コロナウイルスのワクチン開発
- FRB米連邦準備局を始めとした各国の金融緩和による資金流入
おもにこの3つであると考えられます。よく景気は「気」からといわれますよね。
ロックダウン解除による経済活動の回復期待は、まさにこの「気」の部分にあるのでは?と感じるのです。
テキサス州のロックダウンが解除されて2週間。こういう要素を株価は必ず織り込んでいると思います。でも、現在の感染者数が増えていると言う事実。
もし、再びロックダウンやそれに準ずる経済活動の縮小となる外出自粛などが起こると、アメリカ人の失望は「期待」していた分、余計に大きくなるのではないでしょうか?
そう考えたときに、このニュースは先行きに暗雲を感じさせるニュースであると思いました。
今は、このニュースよりもワクチン期待や金融緩和期待の方が上回っているので、株価は上昇を続けています。
でも、いつ潮目が変わるか分かりません。
米中の貿易摩擦問題も再び顕著になってきました。
米 中国通信機器大手「ファーウェイ」への制裁 一段と厳しく
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200516/k10012432641000.html
今週は、FRB関連のスケジュールが多いですね。パウエル米連邦準備理事会議長の発言に大きく反応する場面もあるかもしれません。
今朝のブルームバーグの記事です。
パウエルFRB議長、米経済の回復過程―21年末まで長引く可能性も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-17/QAHFYCDWLU6A01
日本の株式市場は、アメリカを中心としたニュース次第で上にも下にも簡単に動きます。
個別株に好材料が出ていても、全体相場でネガティブなニュースが流れてしまうと、一気に値を崩してしまう展開です。
株価に与える影響をしっかりと見ていきたいですね!